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掌上の湖水より
掌上の湖水より

掌上の湖水より

湧きて立つあらゆる懈怠たち

郷土なき返照に向け

あわくらく滲透していく

ばされの水滴ときみの索漠は

落魄した神秘に映る

竈へべる

ものの

臓腑のごとき活字たち

二色刷の玻璃光プリズムそそ

明るみの虚妄 春三月